ロングコートチワワの飼い方|特徴から病気まで徹底解説
「ふわふわで可愛いロングコートチワワをお迎えしたい!」
うるうるとした大きな瞳で見つめられたら、誰でも心を奪われてしまいますよね。その愛らしい見た目から絶大な人気を誇るロングコートチワワですが、実際に家族として迎えるとなると「自分でもちゃんとお世話できるかな?」「どんなことに気を付ければいいんだろう?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
私自身も、初めてチワワを迎えたときは、小さな体に秘められたエネルギーや繊細さに驚かされることばかりでした。この記事では、そんな私の体験談も交えながら、ロングコートチワワの基本的な特徴から、初心者でも安心できる飼育のノウハウ、気を付けたい病気まで、プロの目線で徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたの不安はきっと「ロングコートチワワとの素敵な生活」への期待に変わっているはずです。さあ、一緒にその魅力を紐解いていきましょう。
ロングコートチワワってどんな犬?5つの魅力と特徴
まずは、ロングコートチワワがどんな犬種なのか、その基本的な魅力と特徴から見ていきましょう。知れば知るほど、その虜になってしまいますよ。
① ふわふわで優雅な被毛
ロングコートチワワの最大の魅力といえば、やはりその名の通り、長くて美しい被毛です。シルクのように滑らかで、歩くたびに揺れる耳や尻尾の飾り毛は、まるで小さなプリンスやプリンセスのよう。実は、チワワの被毛は「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類が混在しており、個体によって毛質や毛量が少しずつ違うのも面白いポイントです。この豊かな被毛が、優雅でエレガントな雰囲気を醸し出しています。
② りんごみたいな「アップルヘッド」と小さな体
チワワの象徴ともいえるのが、丸くて愛らしい「アップルヘッド」と呼ばれる頭の形です。このキュッとしまったマズル(鼻先)と大きな瞳が、表情豊かなベビーフェイスを生み出しています。また、体重は1.5kg~3kg程度が標準と、世界最小の犬種ならではのコンパクトさも人気の理由。小さくて抱っこしやすいため、どこへ行くにも一緒にいられるのが嬉しいですね。
③ 小さいけど勇敢!ギャップが魅力の性格
「こんなに小さいのに、なんて勇敢なの!」と驚かされることが多いのも、ロングコートチワワの性格の特徴です。そのルーツは古代メキシコの「テチチ」という犬にあるとされ、飼い主への忠誠心が非常に高く、家族を守ろうとする意識が強いため、自分より大きな相手にも果敢に立ち向かうことがあります。その一方で、飼い主にはとことん甘えん坊というギャップがたまりません。賢く、人の気持ちを察する能力にも長けているため、最高のパートナーになってくれるでしょう。
④ カラーが豊富!人気の毛色を紹介
ロングコートチワワは、毛色のバリエーションが非常に豊富な犬種です。代表的な「ブラック&タン」や「チョコ&タン」をはじめ、「クリーム」「フォーン」「ホワイト」、3色が混ざった「トライカラー」など、個性豊かなカラーが存在します。特に、少し青みがかった「ブルー」系の毛色は希少で人気が高いです。これだけ選択肢があれば、きっとあなた好みの「うちの子」が見つかるはずです。
⑤ 賢くてしつけやすい
ロングコートチワワは、非常に賢く、物覚えが良い犬種です。飼い主の言葉や表情をよく観察しているため、しつけがしやすいと言われています。ただし、賢い分、甘やかしすぎると「自分がリーダーだ」と勘違いしてしまうことも。子犬の頃から愛情を持って、しかし毅然とした態度でルールを教えることが大切です。「おすわり」や「まて」などの基本的なコマンドは、すぐに覚えてくれますよ。
ロングコートチワワをお迎えする前に知りたいこと
可愛いロングコートチワワとの生活を夢見て、いざお迎え!と決意する前に、知っておくべき大切なポイントが3つあります。後悔しないためにも、しっかり確認しておきましょう。
どこで出会う?ブリーダーとペットショップの違い
ロングコートチワワと出会う場所は、主に「ブリーダー」と「ペットショップ」の2つです。どちらにもメリット・デメリットがあるので、ご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。
- ブリーダーから迎える場合
特定の犬種を専門に繁殖しているため、親犬の性格や遺伝的な病気について詳しい情報を得られるのが最大のメリットです。犬舎で親兄弟と一緒に過ごしているため、社会性が身につきやすいとも言われます。ただし、直接犬舎まで見学に行く手間がかかったり、人気犬舎では予約待ちになったりすることもあります。 - ペットショップから迎える場合
気軽に立ち寄って、実際に子犬と触れ合えるのが魅力です。飼育に必要なグッズも一緒に揃えられるので、初心者の方には便利かもしれません。一方で、親犬の情報が少なかったり、どのような環境で育ったかが分かりにくい場合もあるため、スタッフにしっかりと質問し、信頼できるお店を選ぶことが重要です。
健康な子犬の選び方【5つのチェックポイント】
運命の子犬と出会ったら、お迎えする前に健康状態をしっかりチェックしましょう。以下の5つのポイントは必ず確認してください。
- 目:目ヤニがなく、澄んでいて輝いているか。
- 鼻:適度に湿っていて、鼻水が出ていないか。
- 耳:耳垢がなく、嫌な臭いがしないか。
- 被毛:毛艶が良く、フケや脱毛がないか。
- 元気さ:月齢相応に好奇心旺盛で、元気に動き回るか。(怖がりすぎて隅っこに隠れていないかなどもチェック)
また、可能であれば抱っこさせてもらい、骨格がしっかりしているか、お腹がパンパンに張っていないか(寄生虫の可能性)も確認できると安心です。
気になる値段の相場は?価格が決まる理由も解説
ロングコートチワワの値段は、20万円~40万円程度が一般的な相場ですが、毛色や血統などによって大きく変動します。例えば、人気の高いチョコ系やブルー系の毛色、ドッグショーで活躍した親を持つ子犬などは、価格が高くなる傾向があります。
ここで注意したいのが、「安すぎる」場合です。あまりにも相場より安い価格の子犬は、健康管理が不十分な環境で生まれた可能性も否定できません。お迎えした後に高額な医療費がかかってしまうケースも…。値段だけで判断せず、ワクチン代や健康保証が含まれているかなど、契約内容をしっかり確認し、信頼できる場所からお迎えすることが、結果的に愛犬との幸せな生活に繋がります。
初心者でも安心!ロングコートチワワの飼い方【5つの基本】
いよいよ、ロングコートチワワとの生活がスタート!ここからは、毎日の暮らしで重要になる飼育の基本を5つのポイントに分けて解説します。
① 快適な室内環境の作り方(温度管理と安全対策)
ロングコートチワワは寒さに弱い犬種です。特に冬場は、エアコンやペット用ヒーターで室温を22℃~25℃程度に保ってあげましょう。可愛い洋服を着せてあげるのも良いですね。逆に夏場は熱中症のリスクがあるため、エアコンで涼しい環境を維持することが不可欠です。
また、チワワは骨が細く、関節が弱いという特徴があります。ツルツル滑るフローリングは足腰に大きな負担をかけるため、滑り止めのマットやカーペットを敷いてあげましょう。ソファやベッドからの飛び降りも脱臼の原因になるため、ペット用のスロープを設置すると安心です。
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② ごはんの選び方と食事管理のコツ
健康な体は毎日の食事から作られます。ロングコートチワワには、高品質なタンパク質が豊富な「超小型犬用」のドッグフードを選びましょう。体が小さい分、消化器官への負担も考慮し、消化吸収の良いものが理想です。
チワワは食が細かったり、グルメだったりして「ごはんをなかなか食べてくれない…」と悩む飼い主さんも少なくありません。そんな時は、フードをお湯で少しふやかして香りを立たせたり、食いつきの良いウェットフードを少量トッピングしたりするのも一つの手です。ただし、おやつの与えすぎは肥満の原因になるので注意しましょう。
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③ 美しい毛並みを保つお手入れ方法
ロングコートチワワの美しい被毛を保つためには、定期的なブラッシングが欠かせません。できれば毎日、少なくとも週に2~3回は、スリッカーブラシやコームを使って毛のもつれを優しくほぐしてあげましょう。特に絡まりやすい耳の後ろや脇の下、しっぽは念入りに。
シャンプーは月に1回程度が目安です。皮膚がデリケートなので、犬用の低刺激シャンプーを使い、しっかりとすすいであげてください。シャンプー後は、タオルドライと低温のドライヤーで根本から完全に乾かすことが、皮膚トラブルを防ぐポイントです。
④ 適切な運動量とおすすめの遊び方
ロングコートチワワは活発ですが、多くの運動量は必要ありません。1回の散歩は15分~20分程度で十分です。お散歩は運動だけでなく、外の空気に触れて気分転換をするという大切な役割もあります。
室内では、ボールを転がして持ってこさせる「持ってこい遊び」や、おやつを隠して探させる「ノーズワーク」など、頭を使う遊びを取り入れると喜びます。ただし、激しいジャンプや高いところからの飛び降りは関節を痛める原因になるので、遊び方には注意が必要です。
⑤ 賢さを活かすしつけのポイント
賢いロングコートチワワのしつけで最も大切なのは、「一貫性を持つこと」と「たくさん褒めること」です。家族内でルールを統一し、できたら大げさなくらい褒めてあげましょう。トイレトレーニングや無駄吠えの防止など、根気強く教えることが大切です。
特に、警戒心が強い性格から、知らない人や犬に対して吠えやすい傾向があります。子犬の頃から色々な音や人、他の犬に慣れさせる「社会化」を意識することで、穏やかで社交的な性格に育てることができます。
ロングコートチワワの健康管理と注意すべき病気
愛犬と一日でも長く、元気に過ごすために。ロングコートチワワがかかりやすい病気と、その予防法について知っておきましょう。
知っておきたい!かかりやすい3つの病気と予防法
以下の3つは、特にチワワに多いとされる病気です。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ):膝のお皿の骨がずれてしまう病気。歩き方を気にしたり、足をかばうような仕草が見られたら要注意。滑らない床環境や体重管理が予防に繋がります。
- 気管虚脱:呼吸の通り道である気管が潰れてしまい、「ガーガー」とアヒルのような咳が出る病気。首に負担をかけないよう、首輪ではなくハーネス(胴輪)を使用するのがおすすめです。
- 低血糖症:特に子犬期に注意が必要で、血糖値が異常に低くなることでぐったりしたり、けいれんを起こしたりします。食事を長時間抜かないように、1日の食事を数回に分けて与えることで予防できます。
ワクチンと定期健診はなぜ重要?
子犬の時期に接種する混合ワクチンは、命に関わる恐ろしい感染症から愛犬を守るために必須です。獣医師の指示に従い、必ずプログラムを完了させましょう。
また、言葉を話せない愛犬の健康を守るためには、年に1回の健康診断が非常に重要です。病気の早期発見・早期治療が、健康寿命を延ばす鍵となります。シニア期に入ったら、半年に1回の健診が理想です。
季節ごとのケア(夏・冬の注意点)
ロングコートチワワとの生活では、季節に合わせたケアが欠かせません。
- 夏:アスファルトの照り返しに注意し、散歩は早朝や夜の涼しい時間帯に。室内ではエアコンを適切に使い、熱中症対策を万全にしましょう。
- 冬:寒さが苦手なので、暖かい服を着せたり、ペットヒーターを用意したりして保温を心がけましょう。暖房器具による火傷や乾燥にも注意が必要です。
また、春から秋にかけてはノミ・ダニが活発になる季節です。定期的な予防薬の投与を忘れないようにしましょう。
まとめ:愛情を注いで、最高のパートナーに
今回は、ロングコートチワワの魅力から飼い方、健康管理までを詳しく解説しました。
小さな体に大きな愛情と勇敢な心を秘めたロングコートチワワ。正しい知識を持って愛情をたっぷり注いであげれば、あなたの人生を豊かに彩る、かけがえのないパートナーになってくれるはずです。
お迎えの準備は大変なこともありますが、それもまた楽しい時間です。この記事を参考に、ぜひ最高のチワワライフをスタートさせてくださいね。
まずは、愛犬が毎日過ごすお部屋の環境づくりから始めてみませんか?
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