マルプーは毛が抜けない?プロが明かす抜け毛の真実と対策
「犬を飼いたいけど、部屋が毛だらけになるのはちょっと…」「アレルギーがあるから抜け毛の少ない犬種がいいな」
そんな悩めるあなたに、天使のような愛らしさで大人気のマルプー。抜け毛が少ないと評判ですが、「本当にそうなの?」「実際にお手入れは大変じゃない?」と気になっていませんか?
この記事では、年間100頭以上のマルプーと接するプロのトリマーが、マルプーの抜け毛の真相から、効果的なケア方法、アレルギーとの関係まで、どこよりも詳しく徹底解説します。この記事を読めば、マルプーとの理想の生活を具体的にイメージできるようになるでしょう。
そもそもマルプーってどんな犬?人気の秘密を解説
マルプーは、マルチーズとトイプードルという、共に抜け毛が少ないことで知られる2つの犬種から生まれたミックス犬です。両親の良いところを受け継いだ、まさに“奇跡の組み合わせ”として、近年絶大な人気を誇っています。
親犬から受け継いだ最高のチャームポイント
マルプーの魅力は、なんといってもその見た目と性格にあります。
- 親犬(マルチーズ): 純白でシルクのような美しい直毛と、明るく穏やかな性格が特徴です。
- 親犬(トイプードル): カールした被毛と、全犬種トップクラスの賢さを持ちます。
この二つの犬種から、「ふわふわの被毛」「人懐っこく賢い性格」という最高のギフトを受け継いでいるのです。個体によって毛質や見た目に個性が出るのも、世界に一匹だけのパートナーとして愛される理由の一つです。
なぜマルプーはこんなに人気なの?
2023年の人気犬種ランキングで堂々の第2位に輝くなど、その人気はとどまるところを知りません。人気の理由は主に以下の3つです。
- 圧倒的な飼いやすさ: 抜け毛が少なく、体臭もほとんどないため、室内での飼育に最適です。
- フレンドリーな性格: 賢く穏やかなのでしつけがしやすく、お子様や他のペットとも良好な関係を築けます。
- コンパクトなサイズ: 体高20〜30cm、体重2.0〜4.0kgほどと小型で、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいのが魅力です。
【真相】マルプーの毛が本当に抜けにくい3つの理由
「抜け毛が少ない」という噂は本当なのでしょうか?結論から言うと、本当です。しかし、「全く抜けない」わけではありません。その秘密は、マルプーが持つ特別な被毛構造にあります。
理由1:換毛期がない「シングルコート」構造
犬の被毛には、季節の変わり目に大量に毛が抜ける「ダブルコート」と、一年を通して毛量が安定している「シングルコート」の2種類があります。マルプーは両親からこのシングルコートを受け継いでいるため、衣替えのようにごっそり毛が抜ける換毛期がありません。これが、抜け毛が少ない最大の理由です。
理由2:抜けても飛び散りにくい「毛質」
マルプーの毛質は、トイプードル譲りのカールした毛質を持つ子が多いです。このカールした毛は、自然に抜けても他の毛に絡まり、床に落ちにくいという特性があります。そのため、部屋の中に毛が舞い散ることが少なく、「抜け毛が少ない」と実感しやすいのです。
理由3:個体差はある?毛質による抜け毛量の違い
マルプーの毛質は、親のどちらの特徴を強く受け継ぐかで3パターンに分かれます。
- トイプードル寄り(巻き毛): 最も抜け毛が目立ちにくいタイプ。抜けた毛が被毛に留まりやすいです。
- 中間(ウェーブ毛): 緩やかなウェーブ状の毛質。こちらも比較的抜け毛は少ないです。
- マルチーズ寄り(直毛): サラサラの直毛で、抜けた毛が床に落ちやすいため、他のタイプよりは抜け毛が目立つことがあります。
どのタイプであっても、他の多くの犬種に比べれば圧倒的に抜け毛は少ないと言えます。
注意!抜け毛が「多い」と感じたら?考えられる5つの原因
「少ないはずなのに、最近抜け毛が気になる…」そんな時は、マルプーが送る健康のサインかもしれません。抜け毛が増える主な原因を知っておきましょう。
- ストレス: 環境の変化や長時間の留守番など、精神的なストレスは血行を悪化させ、健康な毛の成長を妨げます。
- 栄養不足: 被毛は主にタンパク質でできています。質の悪いフードや栄養バランスの偏りは、毛艶の悪化や抜け毛に直結します。
- 皮膚トラブル: アレルギー性皮膚炎やノミ・ダニの寄生、乾燥などによる痒みで体を掻きむしり、毛が抜けてしまうことがあります。
- お手入れ不足: ブラッシングを怠ると毛玉ができ、皮膚が蒸れて皮膚炎の原因になったり、毛がごっそり抜ける原因になります。
- 病気のサイン: ホルモンバランスの乱れ(甲状腺機能低下症など)や内臓疾患が原因で脱毛が起こることも。急に抜け毛が増えた場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。
抜け毛を最小限に!プロ直伝「マルプーのお手入れ術」
抜け毛が少ないマルプーですが、その美しい被毛を保つためには日々のケアが不可欠です。正しいお手入れは、抜け毛をさらに減らすことにも繋がります。
【最重要】毎日のブラッシングを習慣に
マルプーのケアで最も大切なのがブラッシングです。毛が絡まりやすく、毛玉ができやすいのが唯一の弱点。毛玉を放置すると皮膚炎の原因にもなるため、毎日5分でも良いので習慣にしましょう。
- コツ: 毛の流れに沿って優しくとかします。特に耳の後ろ、脇の下、内股は毛玉ができやすいので念入りにチェックしてください。
- おすすめグッズ: まずは「スリッカーブラシ」で全体の絡まりを優しくほぐし、仕上げに「コーム」で毛並みを整えるのがおすすめです。
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【必須】1〜2ヶ月に1回のトリミング
マルプーは毛が伸び続ける犬種のため、定期的なトリミング(カット)が必須です。プロに任せることで、毛玉を防止し、衛生的に保つことができます。人気の「テディベアカット」や夏場は涼しい「サマーカット」など、様々なスタイルを楽しめるのもマルプーの魅力です。
シャンプーで清潔を保つ
シャンプーは月に1〜2回が目安です。皮膚を健やかに保つことで、健康な被毛が育ち、結果的に抜け毛予防に繋がります。皮膚が弱い子も多いため、低刺激の犬用シャンプーを選びましょう。
※毎日でも洗えるほど肌にやさしいリンスインシャンプー
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アレルギーでも大丈夫?マルプーとアレルギーの本当の関係
「抜け毛が少ないから、犬アレルギーでも飼える?」これは非常によくある質問です。
確かに、マルプーはアレルギーを持つ人にとって比較的飼いやすい犬種(ハイポアレルゲニック)とされています。しかし、注意点もあります。
犬アレルギーの原因(アレルゲン)は、毛そのものだけでなく、フケ、唾液、尿などにも含まれます。マルプーは毛の飛散が少ないため、アレルゲンが拡散しにくいのは事実です。しかし、ゼロではありません。
もしアレルギーのある方が飼う場合は、
- こまめなブラッシングとシャンプーでフケを取り除く
- 定期的な掃除で室内を清潔に保つ
- 飼う前にアレルギー検査を受けたり、実際に触れ合ってみる
といった対策を検討することが重要です。
【まとめ】マルプーは正しいケアで最高のパートナーになる
最後に、この記事の要点をまとめます。
- マルプーはシングルコートで換毛期がないため、抜け毛は非常に少ない。
- ただし、「ゼロ」ではなく、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが不可欠。
- 抜け毛が増えた場合は、ストレスや病気のサインの可能性も。
- 正しいケアをすれば、抜け毛や臭いの悩みはほとんどなく、初心者やアレルギーのある方にもおすすめできる。
抜け毛が少ないというメリットは、日々の少しのお手入れによって最大限に引き出されます。そのケアの時間こそが、マルプーとの絆を深めるかけがえのない時間になるはずです。
愛らしいルックスと賢く穏やかな性格、そして圧倒的な飼いやすさ。マルプーとの楽しく豊かな毎日を、ぜひスタートさせてみませんか?
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