マルプーの臭いはもう悩まない!原因と対策を徹底解説
「あれ、なんだか愛犬が臭うかも…?」
天使のように愛らしいマルプーと暮らす中で、ふとした瞬間に気になるその臭い。もしかして病気?お手入れが間違っている?そんな不安を抱えていませんか?
この記事では、マルプーの臭いの原因を「口臭」「体臭」「耳の臭い」「その他の臭い」の4つに分けて徹底的に掘り下げ、今日からご自宅で実践できる具体的な対策法を分かりやすく解説します。
実は、マルプーは他の犬種に比べて臭いが少ないと言われる犬種です。だからこそ、臭いが気になる時は何かしらのサインが隠れている可能性が高いのです。
この記事を最後まで読めば、あなたのマルプーの臭いの原因が分かり、正しいケア方法が身につきます。臭いの悩みを解消し、もっと愛犬とのハッピーな毎日を送りましょう!
そもそもマルプーってどんな犬?臭いの特徴は?
基本情報:マルチーズ×トイプードルの人気ミックス犬
マルプーは、純白の被毛が美しいマルチーズと、賢く抜け毛の少ないトイプードルから生まれたミックス犬です。その愛くるしい見た目と、人懐っこい性格で多くの家庭を虜にしています。
- 平均体重・体高:成犬時で体重2~4kg、体高20~30cmほどが一般的です。
- 被毛:抜け毛が非常に少ないシングルコート。毛質はカールしていたり、ウェーブがかっていたりと個体差があります。
- 性格:マルチーズの穏やかで甘えん坊な気質と、トイプードルの活発で知的な一面を併せ持ち、初心者でも飼いやすいと言われています。
この「抜け毛が少ないシングルコート」という点が、マルプーの臭いを理解する上で重要なポイントになります。
他の犬種と比べて臭いは強い?弱い?
結論から言うと、マルプーの体臭は犬種全体で見ても「弱い」部類に入ります。
ダブルコート(アンダーコートとオーバーコートの二層構造)の犬種は、被毛の間に湿気や皮脂が溜まりやすく、特有の「犬臭さ」が出やすい傾向があります。しかし、マルプーのようなシングルコートの犬種は、通気性が良く、臭いの元となる皮脂が溜まりにくいため、体臭が少ないのです。
ただし、臭いが少ないからこそ、気になる臭いがある場合は原因を特定しやすいとも言えます。適切なケアをしなければ、どんな犬種でも臭いは発生します。次章から、その原因を具体的に見ていきましょう。
【原因を特定】マルプーの気になる臭いの正体はこれ!
愛犬の臭いを解決する第一歩は、原因を知ることです。マルプーの臭いは、主に以下の4つの原因が考えられます。
1. 口臭:生臭い、ドブのような臭い
顔を近づけた時に感じる「モワッ」とした口の臭い。その主な原因は「歯周病」です。
マルプーのような小型犬は、顎が小さく歯が密集して生えているため、歯垢や歯石が非常に溜まりやすいという宿命を背負っています。食べかすが歯垢となり、それが石灰化して歯石になる過程で、細菌が繁殖し強烈な臭いを放つのです。
歯周病が進行すると、口臭だけでなく、歯が抜けたり、さらに重篤な病気を引き起こす可能性もあるため、早期のケアが不可欠です。
2. 体臭:脂っぽい、蒸れたような臭い
体を撫でた後、手に脂っぽい臭いが残る…。その原因は「皮脂」と「皮膚トラブル」かもしれません。
マルプーは皮膚がデリケートな子が多く、アレルギーやマラセチア皮膚炎などの皮膚トラブルを起こしやすい傾向があります。皮膚のバリア機能が低下すると、皮脂が過剰に分泌されたり、細菌が繁殖したりしてベタつきや臭いを引き起こします。
特に梅雨の時期など、湿度が高い環境では皮膚が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなるため、注意が必要です。
3. 耳の臭い:酸っぱい、ツンとくる臭い
耳をパタパタさせた時に漂う、酸っぱいような独特の臭い。これは「外耳炎」のサインかもしれません。
マルプーのチャームポイントでもある垂れた耳は、実は内側の通気性が悪く、湿気がこもりやすい構造になっています。この高温多湿な環境は、細菌やマラセチア(真菌の一種)にとって格好の住処。これらが繁殖すると、炎症を起こし、強い臭いやドロっとした耳垢の原因となります。
4. その他の臭い:涙やけ・排泄汚れ・肛門腺
- 涙やけの臭い:目の周りが常に濡れていると、バクテリアが繁殖して独特の鉄錆のような臭いを放つことがあります。
- 排泄物の汚れ:毛が長いマルプーは、お尻周りの毛に排泄物が付着しやすいです。放置すると不衛生なだけでなく、悪臭の原因になります。
- 肛門腺の臭い:肛門の両脇にある分泌腺(肛門腺)に分泌物が溜まりすぎると、独特の強烈な臭いを発します。通常は排便時に排出されますが、溜まりやすい子もいます。
自宅でできる!マルプーの臭い対策【完全ガイド】
原因が分かったら、次は具体的な対策です。日々の少しの心がけで、愛犬の臭いは大きく改善できます。
【口臭ケア編】毎日の歯磨きを習慣にする
口臭の最大の原因である歯周病を防ぐには、毎日の歯磨きが最も効果的です。歯垢は2~3日で歯石に変わってしまうため、できるだけ毎日続けることが理想です。
- まずは口周りを触る練習から:いきなり歯ブラシを入れると嫌がります。まずは口元を優しく触り、慣れてきたら唇をめくって歯に触れることから始めましょう。
- 歯磨きシートや指サックで慣らす:歯ブラシを怖がる子には、歯磨きシートや指サックタイプの歯ブラシがおすすめです。美味しいフレーバーの歯磨きジェルを使うのも良いでしょう。
- 歯ブラシに挑戦:慣れてきたら、ヘッドの小さい犬用歯ブラシで優しく磨きます。特に歯周ポケット(歯と歯茎の間)を意識して磨くのがポイントです。
どうしても嫌がる場合は、デンタルガムや歯磨き効果のあるおもちゃを併用しつつ、定期的に動物病院で歯石チェックをしてもらいましょう。
【体臭ケア編】正しいシャンプーとブラッシング
皮脂や汚れが原因の体臭は、定期的なシャンプーとブラッシングで解決できます。
- シャンプーの頻度:月に1回~2回が目安です。洗いすぎは皮膚の乾燥を招き、逆に皮脂の過剰分泌に繋がるため注意しましょう。
- シャンプー剤の選び方:皮膚がデリケートなマルプーには、低刺激のアミノ酸系や、保湿成分が配合された薬用シャンプーがおすすめです。
- 洗い方のコツ:シャンプー前によくブラッシングして毛のもつれを解き、ぬるま湯(35~37℃)で全身をしっかり濡らします。シャンプーをよく泡立て、指の腹でマッサージするように優しく洗い、すすぎ残しがないように徹底的に洗い流しましょう。ドライヤーで根本からしっかり乾かすことも臭い予防に繋がります。
- 毎日のブラッシング:シングルコートのマルプーは毛が絡まりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。ホコリや汚れを落とし、皮膚の血行を促進することで、健康な皮膚と被毛を保つことができます。
【耳の臭いケア編】週1回のチェックと掃除
外耳炎予防のため、週に1回程度は耳の中をチェックし、汚れていれば掃除をしてあげましょう。
- 耳の中をチェック:耳をめくり、赤みや腫れがないか、悪臭がしないか、耳垢の色はどうか(健康な場合は薄黄色~茶色)を確認します。
- 優しく拭き取る:犬用のイヤークリーナーをコットンに含ませ、見える範囲の汚れを優しく拭き取ります。
- 注意点:綿棒を耳の奥まで入れるのは絶対にやめましょう。耳道を傷つけたり、汚れを奥に押し込んでしまう危険があります。
もし、黒っぽい耳垢、強い臭い、耳を頻繁に掻く、頭を振るなどの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
【体内ケア編】食事内容を見直す
体臭や口臭は、毎日の食事内容が大きく影響します。
質の悪い油や添加物が多いドッグフードは、消化不良を起こしたり、皮脂の質を悪化させたりして臭いの原因になることがあります。良質なたんぱく質を主原料とし、皮膚や被毛の健康をサポートするオメガ3・オメガ6脂肪酸などがバランス良く含まれたフードを選びましょう。
フードを切り替える際は、今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、1週間~10日ほどかけてゆっくり慣らしていくのがポイントです。
それでも臭いが改善しない…病気の可能性も視野に
セルフケアを続けても臭いが改善されない、または悪化する場合は、病気が隠れている可能性があります。
「たかが臭い」と放置せず、以下のようなサインが見られたら、迷わず動物病院で獣医師に相談してください。
- いつもと違う強烈な臭いがする
- 体を頻繁に掻いたり、舐めたりしている
- 皮膚に赤み、湿疹、フケなどが見られる
- 元気や食欲がない
- 耳や口を触られるのを極端に嫌がる
病気の早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守り、結果的に臭いの根本的な解決に繋がります。
プロの力も上手に活用しよう!トリミングのメリット
自宅でのケアに加えて、定期的にプロのトリマーさんにお願いするのも非常におすすめです。
トリミングサロンでは、シャンプーやカットはもちろん、自宅では難しい肛門腺絞りや、爪切り、耳掃除、足裏の毛のカットなどもトータルでケアしてくれます。プロの目で全身をチェックしてもらうことで、皮膚トラブルなどの早期発見にも繋がるという大きなメリットもあります。
1~2ヶ月に1回など、定期的にプロのケアを取り入れることで、愛犬を常に清潔で健康な状態に保つことができるでしょう。
まとめ:正しいケアで、マルプーとの快適な毎日を!
今回は、マルプーの臭いの原因と対策について詳しく解説しました。
【マルプーの臭いの原因まとめ】
- 口臭:主な原因は歯周病。
- 体臭:皮脂の過剰分泌や皮膚トラブルが原因。
- 耳の臭い:垂れ耳による蒸れと外耳炎の可能性。
- その他:涙やけ、排泄汚れ、肛門腺など。
【今日からできる対策まとめ】
- 毎日:歯磨きとブラッシングを習慣に。
- 週に1回:耳の中をチェック&お掃除。
- 月に1~2回:低刺激シャンプーで優しく洗う。
- 食事:良質なドッグフードを選ぶ。
- 定期的に:トリミングサロンや動物病院でプロのチェックを受ける。
マルプーは本来、臭いの少ない犬種です。気になる臭いは、愛犬が送る健康のサインかもしれません。この記事を参考に、臭いの原因に合った正しいケアを実践し、愛犬との距離がもっと縮まる、快適で愛情あふれる毎日をお過ごしください。
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